新しく会長に就任いたしました田中保生でございます。日本BGM協会は、弊社創業者である先代社長からのお付き合いで、私も20年以上にわたり委員など協会運営のお手伝いをさせて頂いてまいりました。そうした活動は、公益法人ならではと申しますか、全国にまたがる会員とのコミュニケーションと共に、会社運営とは一味違う公益事業という観点からのBGMの在り方、社会や日常生活での音・音楽の役割を考えるよい機会であったと考えております。
BGMは、まずテープというパッケージを配給することから始まり、その提供の形態は時代の要請によりCDの配給、有線による伝達、ネット配信と変化を遂げてまいりました。初期(昭和30年代)にはオープンリールでBGMを放送していたことなど、もはや今日では想像もできないのではないかと思います。もちろん、大変に高価なものでした。それでも当時は、音楽をお店や職場で流すことが生産性の向上につながると同時に職場環境を改善し、働く方々が楽しく仕事ができるとご好評を頂き、飛躍的な普及を遂げたのでした。
今日、BGMという語が、こうした「環境への目的をもった音・音楽の提供」という枠組みを越え、個人の生活にも浸透しています。むしろ、個人の生活を彩る意味合いが強くなっているかもしれません。私どもBGMに携わる者たちが、皆様にBGMの何をお伝えしていけるか、公益法人としての役割が設立当時と大きく異なっているであろうことは、容易に想像ができます。
そうした大きな変化の中で、私どもがどのような役割を担い、どのような形で社会貢献を果たすことができるか、これを機に改めて考えて行きたいと思います。
(平成21年7月)
社団法人 日本バックグラウンド・ミュージック協会
会長 田中保生(たなか やすお)